雪が降る、降る、降る。今年の冬は寒いと聞いた。だけど、私は、寒さを感じない。ただ、雪が降り積もるのを見ているだけ。先週まではこんなこと無かった。
雪が降る中、私は歩いていた。リズム良く雪を踏み締める音。こんなにも心地よいとは思わなかった。雪が肌の上を滑り、溶け、寒さを冷たさを感じていても、心は暖かかった。私の隣で、一緒にこの幸せを噛み締めた人は今どうしているのだろうか。温かい春の日も、すがすがしい夏の日も、肌寒い秋の日も、寒い冬の日も、一緒にいたあの人は、もう隣にいない。遠い所に行ってしまった。
今日はクリスマスイブ。クリスマスの日にはサンタクロースがプレゼントをくれる。こんな私にも来てくれるのだろうか。聖夜はもうすぐやって来る。最後の私の願いを、聞いて。
誰か、私を見つけて―
山奥で一人寂しく横たわっている私を、誰か見つけてください。
そして、私の傍らで笑っていたあの人を、どうか捕まえて。捕まえてくれたら、あとは、私があの人を、奈落の底へ連れて行ってあげる―
この話はフィクションです。信じる人はいないと思うけど、一応ね。
すいません。まさかのイブで暗い感じになってしまいました。そろそろ真面目に書こうと考えたら、こんなことになりました。精神が不安定なのかもね(笑)最初はこんなつもりで書いていなかったのに…感想はコメントでお願いします。
PR