[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
金曜日に京都国立博物館に行ってきました。金曜日に書くつもりだったんですが、まあ色々と延びちゃって今日になりました。
さて、現在京博では「大絵巻展」をやってます。これは以前にも書きましたね。朝早く友人と見に行ったのですが、結構人はいました。平日に行ったのに人がいっぱいいたのでびっくりしました。そんなことに驚きながら入ると、初っ端からすごい絵巻物があるじゃないですか!!国宝級(国宝がほとんど)が最初の部屋に並べてあるではありませんか!!もうこれだけでお腹いっぱいになるほど、いい絵巻物が見れました。最初に置いてあったのが「粉河寺縁起」でした。これはどうやら火事か何かで一部が消失していました。説明書きには何も書いてなかったのですが、おそらくそうだと思います。等間隔に同じ形の消失部があったからです。とりあえず私が見た中でこの絵巻物が一番消失が激しいものだと思いました。(切り分けているの以外ですが)次々に見ていくのですが、どれも国宝・重文級ばかりでほんと見ていて疲れました。私の学んでる学科のせいなのか、じっくり見る癖がついていて、友人と色々話しながら進んでいってたのでほんと時間がかかりました。私はここで初めて「鳥獣戯画 乙巻」を見ました。生で見るのも初めてだし、どんな絵が描かれてるのか知らなかったので、とてもうれしかったです。感想としては牛がめちゃくちゃかわいかったです。
ようやく半分進んだところで、疲れる人が続出することを見越してか、「源氏物語絵巻」や「鳥獣戯画 甲巻」、「信貴山縁起」などみんなが注目する絵巻物が置いてありました。有名なものはさすがに皆ゆっくり見てました。なので結構人がいっぱいいました。正直このまま終えてもいいくらい充実した展覧会だったのですが、まだ残り半分残ってます。
後半になると、国宝級は2つしかなく、後は重文だったり指定されないものでした。でもほとんどは重文でした。やはりこの辺になってくると、見学に来た人は疲れてさくさくと外に出て行ってしまうからでしょう。私も見ている間そういうやり取りを何回か聞きました。しかし、ここがまた面白いんです。なぜかと言うと、ここに置いてあるもののほとんどが絵巻物の中に台詞があって、読む順番の番号が振ってあるからです。いわば中世の漫画です。その内容がまた面白くて、ほんとに日常会話などがあって楽しかったです。「肩が痛い。」とか「そんなに安くないだろう。」とか、これは絵と連動してみないと面白さが分からないと思います。
ところどころに椅子が置いてありましたが、正直ほんとに疲れてしまいました。私たちが全部見て出るのに、2時間はかかりました。そこまで興味が無い人には、これは疲れるだけではないかと思いました。後は、ミュージアムショップが少し狭いかなと思いました。まあ、しょうがないのでしょうが。そこに置いてあった、「鳥獣戯画 甲巻」のミニ複製が4000円ちょっとで売ってました。正直欲しくてたまらなかったのですが、高いのでクリアファイルで我慢しました。ちなみに本物と同じ大きさの複製は6万します。さすがにこれは買えた物ではありません。図録も買おうかと悩んだんですが、この後授業もあり2200円と高価だったので、また次の機会にしました。もう一回行きますよ、私は。その時に自分が貯めていたお金で4000円のミニ複製の方も買おうかと…まあ、思っているわけです。「鳥獣戯画」大好きです。あの愛らしい姿がなんとも言えず大好きです。ほんとに高山寺いつか行きたいです。「狛犬」も見たいし「鳥獣戯画」ももう一度見たいし…誰か連れて行ってください(笑)
あ、ちなみにこの「大絵巻展」は京博でしかやらないそうです。全国回らないみたいですよ。ですから、見たい方は6月4日までに京都に来てください。そうしたら見れます。これは見る価値ありますよ。